◾️設計料の計算方法について
建築設計料は、建物の規模や用途、構造、設計内容の複雑さなどに応じて変動するため、明確な基準を設けてご説明することが大切だと考えています。
以下に、当事務所における設計料の基本的な考え方をご案内いたします。
◾️設計料の計算方式(新築)
設計料は以下のいずれか、または組み合わせにより算出されます。
(1)工事費に対する料率方式
工事費(建築本体工事費)に一定の料率を掛けて算出する方法です。
目安:工事費の 7〜15%程度
例:工事費が4,000万円の場合
設計料:4,000万円 × 11% = 440万円(税別)※
※難易度や敷地条件により異なります。
※別途で構造設計料、設備設計料、省エネ計算費用等が発生します。(設計料の30%程度)
(2)時間単価方式
特定の業務(調査、助言、コンサル業務など)については、時間単価でお見積もりする場合もあります。
例:10,000円/時間 など
◾️設計料の計算方法(リノベーション)
リノベーションの設計料は、以下のいずれか、または複数の方式を組み合わせて算出します。
(1)工事費に対する料率方式
設計・監理料 = 工事費 × 設計料率
参考料率:工事費の 10〜15%前後
例:工事費が1,500万円の場合
設計・監理料:約150〜225万円(税別)
(2)面積単価方式
延べ面積(㎡)に応じて単価を掛けて算出します。
参考単価:10,000〜20,000円/㎡
専有面積60㎡まで、一律220万円(税別)
以降、上記単価を加算
※リノベーションは新築工事とは異なり、条件によって大きく影響するため、現地調査後に正式なお見積書をご提示しております。
◾️設計料に含まれる業務範囲
基本的には、以下の業務を含んだ費用となります。
- 基本設計・実施設計図面の作成
- 確認申請等の手続き(※申請費用は別途)
- 工事費の見積調整
- 施工者との打ち合わせ
- 現場監理(工事中の設計者立ち会い・確認業務:1回/2週間)
◾️その他の費用
以下の費用は、設計料とは別途ご請求させていただきます。
- 申請手数料(確認申請・中間検査・完了検査等)
- 各種調査費用(測量費用・地盤調査費用等)
- 遠方の場合の交通費・宿泊費
- 建築模型・CGパースの作成(ご希望に応じて)
- 構造設計料、設備設計料(設計費用の30%程度)
- フラット35、助成金、性能評価、省エネ計算等の申請代行手数料
◾️設計契約と支払いのタイミング
一般的には、以下のような段階に応じて分割でお支払いいただきます。(プロジェクトにより要相談)
タイミング | 支払い割合の目安 |
---|---|
プレゼンテーション | 10万円〜 ※規模と用途によります |
設計契約時 | 20% |
基本設計完了時 | 20% |
実施設計完了時 | 30% |
着工時 | 15% |
竣工時(引渡し時) | 15% |
◾️お見積について
当事務所では、具体的な建築計画(用途・規模・ご希望内容)をお伺いしたうえで、正式なお見積書をご提示しております。
設計のご相談は無料で承っておりますので、お気軽にご相談ください。